真木よ○子とゆー女優が
「クラウドファウンディングで800万集めて写真集作ってコミケで売る」
とゆー発言して炎上。
「知りもしねーで来るなバカ」という意見が多いが、中には「ヲタは狭量」とか「上から目線」とかと、もうヲタと非ヲタの格闘技。
晴海組としちゃ、ここは黙っておれんね。
さすがにその前のコミケ黎明期世代については知らんけど。
ん……こう言うと判りやすかろう。

「コスチュームプレイ黎明期」

当時は晴海でやってて、あそこは展示会場が2つあったから、一般のイベントと重なったりする。
「何だあの変な奴らは!」とクレームが付く。
誤解のねえように書いておくが、当時はマジでコスプレ黎明期で、会場の外になんぞ出れんし、会場周囲を覆っていたのは「普通のオタク」だった。
だいたい「コスプレ禁止」でレイヤー締め出してたイベントもあった訳で。
いろんな奴らがいろんなふうに出てきて、キャプ翼コスの奴が会場にサッカーボール持ち込んで蹴ってて、あっとゆー間に「ボール持ち込み禁止」になった。
一般客から「危ない」とクレームついたし、コス側も「おめえらのおかげでこっちまで迷惑かかるじゃねえか!」と自主規制要求。
理性と判断力必須。
「コスプレなんぞ馬鹿げている、オタクの恥さらし」って思ってる奴らが多かったし。
ただ、俺ら(やってますたw)にとっては、コスプレもひとつの表現であり。
創作(つっても大半が二次)とは形が違う「表現」なのよね。
ただ、本と違って「見たくない人の目にも入る」から、決して手は抜けんかった。ハンパなことしてりゃ馬鹿にされる。
合宿までして鍛錬()したんで、再現性の高さには定評あったぞ。
いやー、今どきのレイヤーさん方に比べれば赤子のようなレベルだがね。

いつも自主規制を重ねてきた。新しいものが出てくりゃ、それが最低限の公序良俗を踏み外してねえか、コミケのあり方に反してねえか、ギリギリの判断してきた。
コス黎明期って時期に現場にいた分、既成概念VS新規勢力って緊張を知ってる。いろんな問題が起きたし、それについてどう折り合いをつけ、改善し、その繰り返しがあって、今コスプレなんか当然になっちまってて、ぶっちゃけワロス。
俺は今のコミケを知らんけど、俺らの世代はそうやって「コミックマーケット」をすこしずつ育ててった。取捨選択の繰り返しで。

一応、本出してたからな!ただのコスプレ集団じゃなかったやい。

叶姉妹がコミケに出てたと話題になったが、あれは事前調査やレクチャーや、万全の準備に時間かけてたと聞いた。
どんなイベントにだってローカルルールがあるのは当然(未就学児入場不可とか)で、それらを踏まえての参加なら誰も何も言わん。
そこを一足飛びにスルーしたらアカンのよ。
もし俺らが過去におんなじ無礼やってたら、コスなんぞ徹底的に叩かれまくって定着出来んかったかもしれん。

女優がコミケに写真集持ち込んだからって、コミケはお釈迦にならんけどさ。
軋轢を残したまんま、参加は出来んかったと思う。
予想外の反発に吃驚したのか、女優側が即撤退を決めたのは賢明な判断だった。

コミケは「単なるヲタクの狂宴」じゃねえんだよね。
しっかりした歴史を重ねてきた交流の場な訳で。
一時期、一ツ橋グループが著作権云々で「きっちりシメようぜ」って方向で動こうとしたらしいが、さすがにもう手遅れだろって断念したらしい話は聞いたぞ。
ファンが一歩また一歩と歩み続けた歴史は40年。
とても無下には出来まいて。
ワンフェスの真似したかったのかもなー。
派生を考えたらぜってー無理だとすぐ判らんかったのかね。



gdgd書いたが、要は「コミケは無分別じゃない」てこと。
自分らが「ヲタク」だってことが判ってっから、世間様から叩かれるような言動は排除する。一時期、破廉恥な紙袋をぶら下げた変質者どもが最寄りの地域を徘徊し、世間様から苦情が出、禁止になったはずだ。
けっこう怯えてんだぞ、ヲタクは。一部の頭の悪ぃ恥知らずを除きゃ、ちゃぁんとした連中が多いんだ。
いつ迫害されるか判らん。回避するには自分らでその理由になり得るもんを潰してかなきゃならんのさ。
昔は収入の申告なんぞ誰もやってんくて、マルサが入って大騒ぎ……なんて話も聞いたぞ。
大手サークルが手入れだーって、スタッフが蜘蛛の子散らしたみたく逃げたとかw
それ以来、収入については申告、コミケの事務局も会社化した。



何だかんだって、ルールがあんのよ。コミュニティには必要なもんだ。
狭量だとか言われる筋合いねーよ。自主規制の塊だ、コミケは。
かの女優はそこを平然と踏み越えようとした。叩かれるのは当然だ。後に続こうなんて芸能人連中が湧いてきたらどうする、そこまで考えてねえのか。
ブラジル人のサンバカーニバルみたく、コミケに情熱と資金を注ぎ込んでる連中が、そんなの黙って見過ごすはずねえじゃん。
年にたった2度の、はっちゃけの場なんだから。
コミケには誰でも参加出来るし、新しいことも出来る。
ただ、新しいことが定着するかどうかは未知数。確約は出来ねえが、段階を踏んだものについては拒否もするまい。
コミックマーケットの門戸は決して狭かぁない。
狭く見えるとしたら、単に歴史を知らんだけだ。



長くなったついでに与太話。
マルサの噂事件の時、俺らの間でも危機感が広がっていた。

俺「コミケ解散、なんてことになったらどーする」
友「困るよそれ」
嫁「禁止令が出て違法化とか」
俺「地下に流れるきゃねーな」
友「ヤ○ザの資金源!?」
嫁「それ勘弁。マジでヤバイ」
俺「筒井康隆の廃塾令かよwww」
友「地下化は避けたいね」
俺「じゃあ荒川の河川敷でやるべ」
嫁「どうやって?w」
俺「開催は3月、8月、12月の満月の夜(当時のコミケは年3回)」
友「どーやって伝えんだよw」
俺「自然に伝わるさ、おたく同士なんだからな」
嫁「雨が降ったらどうすんの?開催か中止かとか」
俺「順延だろーな。新月とか。暗いけど」
友「暗いよ!www」
俺「各自懐中電灯持参」
嫁「近所の人にチクられたらどーすんのw」
俺「会場を変える。次は神田川郊外だ」
嫁「会場借りた方が良くない?」
俺「運営組織が必要になる。上げられたら仕舞いだ」
友「そして始めに戻るwww」

笑ってたが、完全な冗談でもなかった1986年の晩夏。
当時はインターネッツとかゆー便利なもんはなかった。



まぁそんな感じでな、ヲタも大変なのよ、いろいろと。
だから「乱入」はダメ。ルールやマナーが細かいのにも必然があるん。
今後とも生温かい目で見守るか、スルーしてくらさい。
俺はもう本出さんし会場にも行かんけど、1ヲタとして。



バカにされ虐められ慣れてるけど
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