こないだ、爆睡してるとこを叩き起こされ
「肝臓の数値が高いから3月3日来い」
と言われた禮人さん。

(やーん、不安で眠れなかったらどーしましょーアタシ☆)
などとゆーキモイことを思ってたら爆睡してた。
いっぺん薄ぼんやりと目が覚めたが、嫁の寝間着をつかんで二度寝。
アラーム14:00。くそー、もうすこし寝てぇなー……と、スヌーズと無駄な戦い。
起床14:30。歯磨いて書斎の椅子にぺたり。
日常。フツーに毎日繰り返される日常。
超臆病でビビリーの俺はどこだ?

「インフル流行ってるからマスクしていかねば」
飯食って、箱から1枚出して、テーブルに置き、まんま忘れて書斎に戻る。
嫁に「これ持って行きな」と2枚入りのマスクを差し出される。
「あ、忘れた」
急いで取りに戻り、ここなら絶対忘れまいという場所に置いて、仕度して出た。
内科ついて受付の時、職員がマスクしてるのを見て気付いた。
「あ、忘れた」
俺ダメ過ぎ。



「禮人さーん」
ここは名前で呼ぶんだよな。ナースによってはフルネーム。
だから俺の名を呼ぶな。名字は好きだが名前は死ぬほど大きらいなんだよ。
ナースがドア押さえてるんで、ノックの必要もなく。
着席。
俺の担当医は院長——つーか、今は所長。じいちゃん。
当たりの柔らかいじいちゃんだが、打診も聴診もしたことがない問診男爵。
カルテに貼っつけられた過去たくさんの検査データをめくりつつ
「肝臓の数値が高いねえー」
「去年、てゆーか、一昨年も言われますた」
それで呼ばれた訳ですよ俺は。熟睡してるとこを叩き起こされて。
「190近いもんねえ、高いよ」
「うー……うい」
「何か心当たり、ある?」
「薬けっこう飲んでますからねえ」
「薬だけ?」
「……酒もそこそこ……」
「どれくらい?」
「発泡酒2本す」
ここで突如ナースのツッコミ。
「ロング缶?」
俺としたことが対応出来ず。
「う、うい」
畜生、やるな、こいつ。伊達に長いこと看護師やってねえってことか。
「それだけ?」
「あー……たまにハメ外すことも……」
「どれくらい飲むの?」
うわー、医者−、助けろ−;
まるで漫才観てるよーなだんまりはよせー;
「多分、5本くらい」
……と、患者はさばを読むものだ。そーゆう生き物なのだ。
だが、嘘はついてない。誤差1本である。
「うーん……」
「前回検査した時、CT撮ったんすけど『あんた肝臓真っ白だよ』と言われますた」
「脂肪肝だね」
「フォアグラっすねw」
笑う医者とナースと患者。
漫才。
——俺が診察室で妙なテンションになる時は——。
「そうだねえ、去年の数値と比べても10しか違わないんだなあ。元々数値が高いのか」
だったら最初から呼ぶなーーーー!!
「前回のCTっていつ?」
「去年、つか、現状では一昨年すかねえ。肝臓切ってからしばらく撮ってねえからって」
「切ったの?」
「良性腫瘍でバッサリと」
「どこで?」
「がんセンターす」
「右と左、どっち?」
「右葉全部。胆嚢もまとめて取っちまいました」
「あ、そうだったんだ」
ほーら、あんた聴診しないから判らんし。服めくれば一発OKで術痕見えるんだが。
「そういうのの影響もないとは言えないかなあ。でも前回は170くらいで、今回は190ちょい欠けだから、あんまり変わらないな」
——前回とあまり変わらん数値で、俺は叩き起こされて呼出を食らったと?
ちゃぶ台返して良いよな?権利あるよな?
「うん、でも数値高いからCT撮ろう」
結局撮るのかよ。どんどん放射線に被曝していく俺。仕舞いに白血病にさせられかねんな。
「予約月火と木曜、どれにする?」
「んじゃ木曜で。時間はなるべく遅く」
「午後やってないよ?」
「承知す。午前でなるべく遅くで」
「じゃあ11時40分」
「おk」
で、話は終了——と重いきや。
「それとねえ」
「うい?」
「大腸なんだけど」
「——血ぃ、出ました?」
「うん、2回目に取った方に」
おおっと、これは想定外だ!便潜血なんか脳裏の片隅にもなかったぞ!!
「大腸の方も、検査した方が良いよ。ポリープだったら良いけど、悪かったら大変だから。何もなければ、それで良いんだし」
「う、うい……」
「CTの時に、どこ行くか予約取ろう」
「また飛ばされんすか……がんセンター、今はもう不便になっててキツいんすけど。万一入院とか言われると親が動けないんすよね」
「検査だけやって、もし何かあったら大学に変えれば良いと思うよ?」
やべえなあ、がんセンターの診察券なぞどこにやったか忘れたわ。
……つか、ケツに内視鏡突っ込まれる訳ね。
アタシ初めてなの。やさしくしてね?
じゃなくてさ。
俺が死ぬ前に財政が死にそうです。



とゆー訳で、おぢさんは今、微軽躁なのだ。
生命維持の危機?に陥ると、うつなんかやってる場合じゃなくなるのかね?
多分、脳内物質のバランスが変わるんだと思う。
戦闘モード。ヒャッハー!な軽躁じゃなく、対峙する感じで。
二正面作戦ってことになりかねんから、こっちも気を抜けねえぞ。



ちなみにばーちゃん、俺が着替えて出かける体勢になったら
「あれ?きょう内科?」
ちっ、ツッコミ鋭いな。
「ん?ちょっと野暮用」
これで済ませた。
だが、CTはごまかせねえなー。いつも14時くらいまで寝てる奴が、いきなり午前中に起きるから、モロに疑われる。
「手術した肝臓のCT撮っとけって話」で済ませられるが——問題は大腸だ。
これはもうごまかしきれねー気配。
何とか伏せられれば良いんだがなあ。
しれ〜っと普通に出かけちまうのが一番良いんだが。
「映画観て来る〜」がもっとも無難な言い訳か。
CTと違って、そうそう簡単には終わらんのだがな、大腸の内視鏡は。
うえ〜〜、下剤イヤだー。
2時間で2L?それはおk。俺は元々水分摂るのが多い。
が、味が……どうやら、旨そうではない。
だが、ここはスマートにキメたいもんだ。
ふっ、男子つーのは、やせ我慢してナンボっすよ。
女の長い買い物に付き合うのだって、男子の義務だと思えば良いのだ。
そう。クラリスをどうこうしねえのも男のやせ我慢。
それと下剤を同列に語るのはどうかと思いつつ。



さてと。
本日はこんなとこですな。



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