ついに睡眠リズム崩壊。寝床でまともに寝られんかった。
しゃーねえんで、春を2錠に戻す。それでもダメなら主治医に相談。
ほとんど眠れずorウトウトで、プールもパス。無理。溺死。
で、嫁が出かけると鬼寝落ち。何かもう生きる意味を見失いかけてるおぢさんである。
こんなに眠いなら永久に寝てても無問題だろ。



某有名作家の本がえらいことになっているらしい。
ちなみに俺はそれを読んでねえんで、中身の良し悪しは知らん。俺が問題にしてるのは『○潮社やっちまったな……』だ。
初版100万部刷った。そして発売を待たずして30万部増刷した。
130万部。
今んとこ、売れたの50万部ほど。
出版不況&電子書籍浸透中のご時世、何でそんな大馬鹿をやらかしたのか。
ハードカバー上下巻。
電子書籍だったら電車の中でも読めただろう。分厚いハードカバーをカバンに入れて持ち歩き、電車の中で読むとか、常識的に考えられん。
とすりゃ家で読むっきゃねえだろ。それは『便利』じゃねえ。現代は『便利』が重宝される。不便なもんは好かれん。
真の読書好きなら「いや、本は紙でなくてはならない」という強固な信条に基づき、厚い本を2冊求めるだろう。

新○社が『紙』であることにこだわったんだな……ということは良く判った。
でなきゃ、こんな暴挙に打って出ねえよ。
そして、過去の実績に甘えて、現状の分析を甘くみた。

紙本てのは売れりゃ良いが、売れなかったら返本&裁断だ。
何でせっかくの本を裁断しちまうのか。理由は簡単で、日々数え切れんほどの本が発売されとるのに、それが返ってきたからって全部保管してたら、倉庫代で死ぬ。
保管するのはタダじゃねえのだ。国会図書館だってパンクしようかってご時世である。民間企業が自社出版した大量の残書なぞ抱えてたら、維持費は雪だるま式に膨れ上がる。
で、無為な出費でしかねえ倉庫に金払うよりはと裁断に回す。
当然、裁断もタダではない。経費がかかる。それでも保管より全然マシなのだ。

本はいろんな専門家の手を経て作られる。
まず作家(編集者は99%以上出版社の社員なのでカウントしない)。イラストレーター(挿絵が入らない場合は表紙のデザイナー)。装丁(ハードカバーなどの場合)。印刷会社、取次、配送、で書店に並ぶ。
それぞれに取り分のパーセンテージが(ほぼ)決まってて、これは本が売れなくても『返金されない』。
彼らは自分たちの仕事をし、正当な報酬を得たんだからして、本が売れんかったからといって報酬を返金する義務などねえのだ。
最終的に残った金額が、出版社の粗利ってこった。

売れなかった場合、泥をかぶるのは出版社のみ。
作者は刷った分の印税を丸々もらえる。たとえ売れ残りが山と積まれようとも。

一部の予測では、返本が50万部ほど出るかも、とのこと。中堅出版社だったら倒産。中堅はそんな無謀せんけど。
今回ネタにしてる出版社はそれで傾くような脆弱な会社じゃねえが、それにしたって、部数決めた奴はロクな目に遭わんだろーな。
俺が担当役員なら、責任者を社史編纂室に飛ばす。それが嫌なら自己都合で辞めてくれ。解雇よりマシだろ。どんだけの損失を出したと思ってんだボケ。

世間様では冗談で『握手券付きで売れ』とか言われてる。
だが、出版社は頭抱えてる、大マジで。
何たって発行部数の半分も売れてねえんだもんな。

分析ってのはマジ大事なんだな。マーケティングリサーチ。
時勢を読むとか。
紙本を抑え気味に刷っといて『大好評増刷!!』て、品薄商法仕掛けるとか、紙本を抑え気味にして電子書籍と平行するとか、方法はあったはずなんだぜ。
黒字を積む手法じゃなく、赤字を抑える手法。
前回の夢をもう一度……てのは感情としては理解しなくもねえけど、現実をみるべきだった。
前回の長編が爆売れしてから何年経った?
その間、世の中はずっと変化しなかったのか?
出版不況はずっと続き、右肩下がりのまんま。昨今のビッグヒットは又吉の作品。それ以外はいまいちパッとしねえ。
昔と違って、芥川賞取ったって売れ行きはたかが知れてる。そしてほとんどは1年前後で忘れられる。
回転の速さがすげえ。ただでさえ右肩下がりなのに。

電子書籍出してねえけど、ある程度当て込んでも良かったんじゃねえかな。そうすりゃ130万なんて無茶な部数出さんかったと思う。
電子書籍には『損失』がねえだろ?
紙本では回避不能な、出版社と客の間にある『取次』『配送』『書店取り分』が不要な訳だ。
残部在庫がわずかながらも減るし、裁断の金も若干だろうと浮く。データを電子書籍販売サイトのサーバに入れときゃ良い。かかるのはせいぜいサイトの取り分だ。
そりゃ、紙本と比べりゃまだ市場は小せえかもしれんけど、電子版がありゃそっち買った客だっていただろうし、電子版なら買ってみようかなと思った客もいたはずだ。分厚い本をドン!と重ねる威圧感には腰が引けても「話題の本なら読んでみたい」層には手軽だったかもしれん。

ちなみに、これから電子書籍で売り出しても、あんまし旨味ねえぞ。
電子版にしたからって在庫は減らん。
欲しかった奴はもう紙本買っちまっただろうしな。
電子本も買う熱狂的ファンがいねえとは思わんけども。

電子本の期間限定試し読みクーポンでも挟んで売りゃあ良かったな。そうすりゃ未読の友人にクーポン渡して「まあ、とりあえず読んでみてよ」なんてことも出来たかも。
裾野が広がったかも知れんぜ?

後の祭りですケド。



まぁつまり、俺が言いたかったのは

『Heat heart,Cool head』

『売りたい』って熱い想いは必要だ。
だが『どうすれば最大限の成果を得られるか』には熱さは邪魔だ。
出版社は、何故か『紙本であることに情熱を持った』。
それが大前提にあったために、今を見誤った。
そして大損失だ。
目の前にある『電子書籍』を選択しなかった、前作も電子版は出てねえらしいな。
自分で可能性を潰すなよ……。



判断誤るとこーゆう悲劇も起きるんだな、と。
俺も無用な悲劇を招かんよう、判断だけは誤るまいと改めて思った。
そもそも判断を誤るのが得意だからな。戒め戒め。



10万あたり1億数千万の赤字とか
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 双極2型・気分循環性・特定不能へ   にほんブログ村 アニメブログ 深夜アニメへ
にほんブログ村 にほんブログ村